（6ページ目）サービス管理責任者の求人・転職情報

サービス管理責任者の求人倍率と転職市場

サービス管理責任者として働くには、相談支援業務や直接支援業務を3～8年以上実務としてこなす必要があります。上記の実務経験をこなした後で、「相談支援従事者初任者研修」「サービス管理責任者等基礎研修」「実務研修」の3つを終了することでサービス管理責任者になることができます。ただし実際に働き始めた後に5年ごとに「更新研修」への参加が必要になるので注意してください。

そんなサービス管理責任者の有効求人倍率は厚生労働省のサイトにおいて単体では参照することができないものの、生活支援員（障害者福祉施設指導専門員）としての有効求人倍率が、令和4年において全国で3.74倍(※)となっており、一人に対して3.74件の求人があるという状態なので、同じ職場で働くサービス管理責任者への転職を希望する方にとって有利な売り手市場だと言えます。

※1 出典：厚生労働省職業情報提供サイト（日本版O-NET）

また、ハローワークのデータによると、福祉業界全体として正社員やパート、臨時職員といった雇用形態で労働者の数は不足している傾向にあるので、いずしてもサービス管理責任者への転職を希望する方にとって有利な売り手市場だと言えます。

サービス管理責任者の働き方

サービス管理責任者（サビ管）の働き方は、仕事内容が「個別支援計画書の作成とプロセス管理」「医療機関や行政などとの連携」「現場職員への指導やアドバイス」などが主なので、夜勤はないケースが多いです。ただ就業場所として「入所系事務所」「通所系事務所」「就労支援事務所」が挙げられるのですが、「入所系事務所」の場合は夜勤のある施設もあります。実際に働いている人の雇用形態は、数年の業務経験が必要なことから正社員として働いている人が多い傾向にあります。

サービス管理責任者の年収

サービス管理責任者の年収データは不明だったものの、同じ障がい者施設で働く生活支援員の年収は、令和4年のデータで全国平均415.7万円(※)だということを考えると、なるまでのハードルが高いサービス管理責任者の年収はもう少し高くなると言えます。令和3年の国税庁の調査では令和2年の日本全体の平均年収が443万円だったことを考えると、サービス管理責任者の年収は、同じか少し高いくらいの水準でしょう。サービス管理責任者が年収を上げたいのであれば、施設を管理する施設長を目指したり、関連する国家資格を取得することで資格手当をもらったりするようなので、自分に合ったやり方でキャリアを築いてください。

※年収データは他の職種も含んでいる可能性があります。

※出典：厚生労働省職業情報提供サイト（日本版O-NET）