サービス提供責任者の求人・転職情報

サービス提供責任者の求人倍率と転職市場

サービス提供責任者（サ責）は、訪問介護を利用する人に対して質の高いサービスを提供するために、訪問介護計画書の作成や訪問介護員であるヘルパーをまとめたりすることが仕事であり、利用者40名に対して1人の配置(40人以下でも1人配置)が義務付けられています。

そんなサービス提供責任者の有効求人倍率は厚生労働省のサイトにおいて単体では参照することができないものの、ヘルパー（訪問介護員）としての有効求人倍率が、令和4年において全国で14.19倍(※)となっており、一人に対して14.19件の求人があるという状態なので、上位職であるサービス提供責任者に関しても転職を希望する方にとってかなり有利な売り手市場だと言えます。

※1 出典：厚生労働省職業情報提供サイト（日本版O-NET）

また、ハローワークのデータによると、福祉業界全体として正社員やパート、臨時職員といった雇用形態で労働者の数は不足している傾向にあるので、いずれにしてもサービス提供責任者への転職を希望する方にとって有利な売り手市場だと言えます。

サービス提供責任者の働き方

サービス提供責任者（サ責）の働き方は、24時間体制で訪問介護を提供している事業者はあるものの、訪問介護計画書の作成や訪問介護員であるヘルパーをまとめたりすることが主な仕事内容であるため、日勤のみ働いている人も多いです。ただ人員不足でヘルパーとしての業務を兼務するケースもあるので、その場合は日勤以外も働く可能性はあります。実際に働いている人の雇用形態は、正社員が多いですが、非常勤であっても常勤の勤務時間の1/2以上（週20時間以上）勤務すればサービス提供責任者として働くことができるため、正社員以外でも一定数の人が働いています。

サービス提供責任者の年収

サービス提供責任者（サ責）の年収データは不明だったものの、ヘルパー（訪問介護員）の年収は、令和4年のデータで全国平均353.2万円(※)であり、ヘルパーをまとめる立場であるサービス提供責任者の年収はもう少し高くなると言えます。令和3年の国税庁の調査では令和2年の日本全体の平均年収が443万円だったことを考えると、サービス提供責任者の年収は、少し低いくらいの水準でしょう。サービス提供責任者が年収を上げたいのであれば、経験を活かして施設の管理者になる、新しい資格を取得して介護士としての幅を広げるなどで上がるケースもあるので、自分に合ったやり方を試してみてください。

※年収データは他の職種も含んでいる可能性があります。

※出典：厚生労働省職業情報提供サイト（日本版O-NET）